梅酢沢庵とは

梅酢(うめず)たくあんは健康に良いたくあんです。

最初に:梅酢(うめず)たくあんは梅酢を使用したたくあん

梅酢は、梅干しを作るときに梅から出てくるエキスのことです。

その梅酢を使用して作ったたくあんが「うめずたくあん」です。

梅酢の作られ方

梅酢は、梅を塩漬けにしたときに梅から出てくるエキスです。
梅の作り方は、塩漬けにして赤しそを加え、天日干しにすることで梅干しになります。
つまり、梅酢は梅干しを作るときに必ず出てくる副産物ということです。

梅干しは、健康に良い食品だと知られています。
当然、梅干しの副産物である梅酢も健康に良い物です。
梅酢の健康効果についてご紹介します。

梅酢の健康効果

クエン酸による効果

梅酢は、梅干しと同様に酸味があり「酸っぱい」です。
この酸味は、クエン酸を多く含んでいる影響です。

クエン酸は、大きく3つの効果があります。

疲労回復

クエン酸は疲労物質である乳酸を分解して、疲労回復に役立ちます。

美肌効果・老化防止

クエン酸はミネラルを不足しにくくし、肌の衰えを防ぎます。

食欲増進・消化促進

クエン酸は胃液の分泌の促進や、胃の活動促進をして食欲を増進します。

梅酢ポリフェノールによる効果

梅酢には梅酢特有のポリフェノールが含まれています。

梅酢ポリフェノールの効果で大きく注目されているのが殺菌効果です。

殺菌効果

梅酢ポリフェノールは、微量の摂取でもインフルエンザなどの菌の増殖や消毒作用があることが研究でわかっています。

本題:梅酢(うめず)たくあんは健康的でおいしいたくあん

梅酢(うめず)たくあんと普通のたくあんの違い

製法に大きな違いはありません。

うめずたくあんを作る場合でも、通常の沢庵と同じように、収穫した大根を塩と米ぬかで漬けて作ります。

うめずたくあんには2種類あります。
1つは干していない塩押し大根を使用したうめずたくあん。
もう1つは干した大根を使用したうめずたくあん。
大根を干したかどうかは、うめずたくあんの定義には関係ありません。

梅酢(うめず)たくあんは調味に違いあり

うめずたくあんは、普通のたくあんと違い調味液に梅酢を使用します。
普通のたくあんは調味液に梅酢は使用しません。

味を調(ととの)えるときに梅酢を使うことで、梅酢の程よい酸味が効いています。

梅酢の量が多すぎると、もともと発酵して酸っぱいたくあんがさらに酸っぱくなってしまうので、梅酢の使う量には注意が必要です。

天然の添加物の梅酢

添加物といえばあまり良いイメージを持たない方が増えている傾向にあります。

梅酢は梅を塩漬けにしたときに出るエキスなので、天然由来の添加物です。

(もちろん、天然由来だからこその衛生管理は求められています。)

梅酢(うめず)たくあんはおいしいのか

うめずたくあんの味については、一般的なたくあんの好みよりも好みが分かれる傾向にあります。

酸味が強いため、酸味に対する好みがうめずたくあんの好みに近いです。
つまり、酸っぱいものを好む人はうめずたくあんを好むことが多いです。

おいしいうめずたくあんに求められる要素は大きく2つです。
1つは、たくあんそのものがおいしいことです。
もう1つは、質の高い梅酢を使うことです。
この2つを実施したうめずたくあんは、量販店に並ぶことは少ないです。
なぜなら、普通のたくあんより高い値段になり、購入する人が少ないからです。

梅酢(うめず)たくあんは健康に良い

うめずたくあんは、健康に良い食品の1つです。

当記事の最初に記載した通り、梅酢そのものは健康に良いものです。
梅酢の良さを振り返ると、クエン酸と梅酢ポリフェノールを含むため、疲労回復や美肌効果などがあることが特徴とのことでした。

発酵食品であるたくあんについても、健康に良い食品だと知られています。
塩と米ぬかを使用して数ヶ月〜1年の歳月をかけて発酵させたたくあんは、ビタミンB1など多くの栄養素を多く含みます。
ビタミンB1の効果は、炭水化物(糖質)の代謝を助けエネルギーを作ることです。
エネルギーが作られることで、疲労の原因を1つ解決することになります。
一方でたくあんは塩分が4%〜8%ほど含まれているので、食べ過ぎには注意が必要です。

つまり、うめずたくあんを毎日の食生活の中に適量ずつ取り入れることは、健康的な食生活に近づくと言っても良いかもしれません。

梅酢(うめず)たくあんは歴史あるたくあん

紹介してきたうめずたくあんは歴史があるたくあんです。
その歴史は昭和30年〜昭和40年から始まります。

渥美沢庵(あつみたくあん)の1つが、うめずたくあん

たくあんを梅酢で調味して、うめずたくあんを最初に作り始めたのは渥美沢庵メーカーでした。
渥美沢庵の中の一つとして、うめずたくあんは位置付けられていました。

開発の背景としては、乳酸発酵して酸味のあるたくあんに対して、酸味を感じない努力がなされていた中で、あえて酸味のある梅酢を使用して酸味を生かすたくあんを作ったのがきっかけでした。
梅酢は酸味があるだけでなく、梅が体に良いことがあったため梅酢を使い始めました。

酸性の特徴を生かした販売先を開拓

うめずたくあんは、梅酢の特徴である酸性によって、たくあんを酸性に近づける効果があります。
酸性の特徴は、殺菌して菌の繁殖を防ぐことです。

菌の繁殖を防ぐことから、日持ちするようになります。
(当時は賞味期限が導入されておらず、日持ちさせることが重要な要素でした。)

日持ちのするうめずたくあんは、多くのお客さんに支持されます。
その結果、樽詰めは市場のお客さんに、袋詰めはスーパーマーケットなどの量販店向けの問屋さんなど、多くのお客さんに支持されました。

さらに日持ちする特徴は、アメリカなどの外国でも支持されました。
当時は輸入する食品の安全性を見るための指標の1つとして、酸性の強さがありました。
酸性の強さの指標(pH値)の基準をクリアしやすい商品として、うめずたくあんは支持されました。

全国で支持されるたくあんの1つに

ここまでを一言でまとめると、 うめずたくあんは、健康的でおいしいと感じる方が多く、また衛生面でも強みのあるたくあんです。

一般的なたくあんに比べて、これらの長所があるために、現在ではさまざまなたくあんメーカーが生産に取り組んでいます。
うめずたくあんを生産し始めた初期は、干し大根を使用したうめずたくあんが中心でしたが、現在では塩押し大根を使用したうめずたくあんも多く生産されています。

梅酢の良さを生かしたたくあんの種類は増え続け、梅酢とかつおエキスを使用した「梅かつおたくあん」や、梅酢としそを使用した「うめしそたくあん」など多くのお客さんに親しんでもらえるような商品開発が行われています。

まとめ:健康志向が強まる中で存在感を出す

年月の経過とともに、健康志向は強まっています。
その中で、健康に良い「梅酢」と健康に良い「たくあん」を組み合わせた、うめずたくあんは重要な食品です。

健康に良い梅酢

梅干しの製造工程で発生する副産物の梅酢です。

クエン酸や梅酢ポリフェノールを含んだ健康に良いものです。

健康に良いたくあん

塩と米ぬかで発酵させた発酵食品のたくあんです。

数ヶ月から1年かけて発酵させたたくあんは、生の大根と比べて多くの栄養素を含んでいます。

うめず一本

オンラインショップからお買い求めいただけます。